こんにちは。
フォレスト個別指導塾南浦和校校長の山下です。
先日、このブログを読んでくださっている方から、転編入試験についてのお問い合わせをいただきました。
そのご家庭のお子さんはASD傾向があり、集団のペースに合わせることが難しかったり、音や視線などに敏感だったりするそうです。
でも、探究心が強く、興味のあることにはものすごい集中力を発揮します。
「本人なりに頑張っているのに、学校では怒られることばかりで…」と話す保護者の方の表情が、とても印象的でした。
近年「転編入」という選択肢が注目されている背景には、特性のある子どもたちが環境にうまくなじめないという現実があります。
先生もクラスメイトも悪くない。
でも、「そこにいるだけで疲れてしまう」毎日が続いてしまう。
たとえば――
・周囲と違う行動をしてしまって注意される
・授業のテンポが早くてついていけない
・音や光がつらくて、学校にいるのがしんどい
・特別支援の対象ではないけど、明らかに困りごとがある
そうした中で「うちの子に合った環境はないのか?」と模索されている保護者の方が、とても多くいらっしゃいます。
最近特に増えているのが、中学受験のハードルを感じて今のうちに環境を整えておこうと考えるご家庭です。
特性のあるお子さんにとって、中学受験の一斉指導や受験競争の空気は、大きなストレスになることも少なくありません。
「本人が力を発揮しやすい場所にできるだけ早く移っておきたい」「小学校のうちに合う環境を見つけて、中学受験を回避できたら」といった思いから、“受験の前倒し”としての転編入を選ばれるケースも増えています。
私立小学校の中には、内部進学で中高一貫校に進める学校や、少人数でのびのびとした教育を受けられる学校も多く、そうした環境が特性のあるお子さんには合っていることもあります。
私自身、「合う・合わない」は学力よりも“雰囲気”や“人との関わり方”で決まると感じています。
特性のあるお子さんにとって、
・丁寧に接してくれる先生がいること
・自分のペースで学べる柔軟さがあること
・少人数で目が届く環境であること
これらは何よりも大切な要素です。
中には発達検査の結果などをあえて提出しなくてもよい学校もありますし、逆に学校側が「その子に必要な支援を理解するために」と積極的に話を聞いてくださる学校もあります。
今少しでも迷っているご家庭があれば、まずは情報を集めるだけでもかまいません。
私たちも、受け入れ状況の確認や、試験対策のアドバイスなど、できる限りのサポートをしています。
お子さんが「学校って楽しい」と思える日が来るように、そして保護者の方が「ここなら安心して任せられる」と思える学校に出会えるように……
そんなお手伝いができたら嬉しいです。

フォレスト個別指導塾 南浦和校
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